発端はアーモンドミルクの記事からでした。
甘酒、フルーツスムージー、アーモンドミルクでダイエットのような 記事をみかけ、ここで、甘酒は 糖質たっぷりだし、フルーツスムージーもアボカド100%くらいじゃないとだめだし、では、アーモンドはと おもって 調べたら、某サイトで 実験映像がありました。
鳥かわを 普通溶液(これがまずなんでしょう)と アーモンドミルク入りとにいれて、熱した場合、溶液と鳥かわの色が変わらないので、 アーモンドミルクは 糖化を防ぐというようなもの。
確かに、白っぽいままでした。
でも、食品をとって体内をいろいろな化学作用を受けながら、吸収や代謝をされていくあいだ、どこでそんな効果を上げられるのか。
抑々、糖化とはなんでしょう。
これはネットの情報によると2種類あって
1・植物が エネルギー貯蔵のため自分の中のでんぷんの多糖類をアミラーゼを使って 単糖類にかえることのようです。
私の学生時代の記憶をたどれば、これは もしや、紅葉の原因ときいたような。
その前後は 忘れてしまいましたが、糖をためてたなーとおぼえています。
植物生理学のおはなしでした。
で、もう一つは
2・アンチエイジングで いわれるもので 糖化反応=メイラード反応です。
糖の消化吸収の酵素に関係せずに糖分子が 有するケトン基やアルデヒド基がたんぱく質や脂質などの
アミノ残基やヒドロキシ基にランダム結合する。
という、ややこしい、化学のお話です。
要は 体内では糖が 影響される反応が いくつかあって、本来の消化酵素を 使うものは グリコシル反応。そうでないものがメイラード反応ということになっています。
たくさんの糖質が 体内に入ってくるといろいろな化学反応がおきてくる。
その中で 通常の消化では ないほうの反応に 良くない作用がある。
たとえば、 反応していく過程で、アクリルアミドという発がん物質をつくる。
これが良く、おこげを食べるとがんになるといわれる、もとのもの。
神経毒性もあるといわれている。
ほかに、寿命の長いたんぱく質に影響する―コラーゲンや水晶体たんぱくなど。するとするとしわになり、白内障が起きたりする。
とのように、 よろしくない、記述が 数多く見られました。
血中に高濃度のグルコースがあると、たんぱく質にくっつきたくなるらしいのです。
でも、メイラード反応自体は 抗酸化能もあって、全面的に悪いわけではないということもありました。
例えば味噌、醤油、コーヒーに含まれる、メラノイジンは 抗酸化作用があると。
複雑ですねー。
種類がたくさんあるらしいんです。化学結合の違うものがたくさんのっていました。でも、アンチエイジングには 確かに良くないらしい。
でも、生体の摂理として、 きっと、何かに必要だから起こる反応ではないのかなと考えると、どうも、糖化されると、サイトカインを出すというようなこともチラリと見かけました。すると、サイトカインは炎症物質なので これがあると、キラー細胞とか体内の消防隊がやってくるはずです。
とおもうと、いわゆる、要らない細胞に、処分したい細胞につきやすいともおもわれます。
ならば、 これが処分された後の復活を細胞の新規再生を考えればいいんだと思いつきます。
そこが、むずかしい。コラーゲンって、飲んだからってそのまま、体内で働くわけじゃないとおもうんです。
消化吸収の洗礼がありますからね。
そうすると、一番、手っ取り早い考え方として たんぱく質。
何にでもつかえるたんぱく質がたくさん必要とおもわれます。
私の好きな三石巌さんの高蛋白質の勧めは こういう感じも、あるのかななどと思います。
さあ、ずいぶん、ややこしく進んできましたが、けっきょく、アーモンドミルクの能力に帰ってみると、試験管の中ほどの 成果は見込めないように思いますが、
なにぶん、化学の世界。
何処でどうなって反応するのか、一定ではない環境や温度ではない体内ですからね。試験管とは違うので、でも、どこかで何らかの作用が のぞまれるなら、なにも悪いことが なさそうなら、使ってもいいかもしれません。
実際、うちでは ニンジンの葉っぱをジュースでたくさん飲んで、血圧が下がって高血圧の投薬量が減ったり、スルフォラフォンを毎日たべて、前立腺の値がさがって、検診の間が空いたりという、こともおきています。
分量と体内反応がうまく、あったと気に、良い結果が出て、副作用が なさそうなら、つかってみることはできそうです。
古い時代は 植物からの成分などで 治療をしていたのですから。
でも、消えない疑問として、食事の際のおこげなどのAGeが、消化吸収をへて どこからか、どうやって、吸収されるのかが わかりませんでした。
その分子量のこともあるだろうし、腸内細菌の作用も考えられるので、そのまま、血管にはいって一って、悪さするなんて・・・
ちょっと考えにくい。
また、アーモンドミルクのオレイン酸や、ビタミンEのことなどは たどっていませんので またいつかどこかで、調べてみたいとも思います。
私は アーモンドミルクは そのまま、飲むのは苦手ですので、ナッツとして
繊維質と低糖おやつとしてつかいます。
ココナッツミルクやココナッツクリームのほうが好みです。
此方も、また、一家言あるかたもたくさんいるようです。
ほんとに、現代は 健康研究が盛んですね。
それにしても、やせません。本日も62kgでした。
災害時に強い省エネな体質になってしまったかな。
私の結論は、アーモンドミルクは 糖化を防ぐかもしれないけれど、とても熱心にそのミッションをしてくれるわけではなさそう。
実際、何が効いているかはよくはわからないのでというところにゆきつきました。