子供のころ 漫画といえば くだらない物 大人は読まないもの、という通念があったと思います。
大人の 読む漫画は まさに 大人男性向けのものか 長谷川真知子さんのヒット作などでしたから、きっと 今でも 年配の方は 漫画なんて 読んでとおっしゃるかもしれません。
私もちょっと 人目のあるところで 大ぴらに読むのはすこし まだ気が引けます。
ですが、 けっして くだらない物ばかりではないと はっきり いえます。
下手な 小説より 面白いものも 文学性の高い ものもあると思います。
画像があって セリフがつくので
テレビドラマのような展開ですが 文字がある分、表現に広がりがあります。
人間模様を描いたものでも 登場人物の視点を変えるのが 簡単なので テレビより奥があるような気もします。
世界が 日本の漫画に注目しているのもその辺のこともあるのではないでしょうか。
漫画を読むときに 著者の絵風から 入るという漫画独特のことがまずあります。
気になるタッチで書く方の作品から 入り 気に入ってしまうと 追いかけていろいろな作品を読みたくなるのは 文字の本と一緒です。
ですが、絵があって、ビジュアルなので 実際自分の中で 映画のように展開しています。
なので 自分のイメージの声とかがあるので アニメ化されても そちらには 私はあまり向きません。
イメージ通りになることは 少ないからです。
それと 反対に 文字の本がベースになった 作品の場合は そちらを読むことも多いですね。
イメージの移行が簡単ですから。
大きい文学作品などは そのほうが 読みやすいこともあります。
例えば ドストエフスキーの罪と罰。
こちらは 大島弓子さんが 短編で書かれていて そちらを読んだあと 本作のほうへ移って読みました。
ロシアの文学は 重めで敬遠しがちですが とても イメージが作りやすく 楽しめて読むことができました。
大河ドラマといっても いいような 長いシリーズものでも 自分的名作は 数多くあります。
*ベルサイユのばら 池田理代子
いわずと知れた 名作ですが これを読むと フランスのあのあたりの
歴史には詳しくなります。
下手な参考書より覚えられるかもしれません。
*花冠の竜の国 中山星香
おとぎ話ですが タイムスリップと異次元スリップもはいった 盛りだくさんなファンタジー。
長く2世代もつづいて いるシリーズ。
中山さんには他にもいくつか大作がありますが こちらのユーモアの利いたものが
私は好きですね。魅力的なキャラもたくさん出てきます。
海外でぜひ実写で 映画にしてほしいような作品です。
*雨柳堂夢噺 波津彬子
時代がいつかよくわからないような お話。
多分ちょっと 前の明治後期とかかな、妖怪ぽい話ですが
それより日本の妖精譚という感じ。
かわいい 伽羅が多く出るのが気に入り。
波津さんは 猫の出る イギリスが舞台のものもよいですね。
絵も美しく 白黒でも色鮮やかな着物やドレスに魅了されます。
*シャルトル家の物語 名香智子
けっこう対策のシャルトル家シリーズ、内容が いろいろで コメディになったり
恋愛ものだったり、SF風になったりしますが とおして美男美女ばかりの 目に楽しい作品。
ほかにもマダムジョーカーとか、花の美女姫とかパートナーとか様々なジャンルの作品があって とても 追いかけが楽しい漫画家さん。
面白いことに 同じ柄のキャラがあちこちで 出てくる。
まるで、俳優が演じる 違う映画を見ているようです。
貴族社会やお金持ちの世界が舞台ですがありがちな
いやらしさがなく もっともお気に入りのまんがのひとつですね。
*鬼灯の冷徹 江口夏実
地獄にとっても詳しくなりました、これのおかげで。
絵はちょっと変わっていますが 実に興味深い。
悪女のキャラなどとてもかわいくて 地獄に行ってみたいなどと思ってしまいます。
*さんすくみ 絹田村子
ありそうでなさそうな展開、今どきのまじめな若い跡取り息子ライフ。
ちょっとはまります。他にない作風ですね。
絹田さんの重要参考人探偵もおすすめです。まだ続いています。
*中国嫁日記 井上純一
こちら ある意味ノンフィクション。
中国人に対するイメージが とてもよくなりますよ。
きっとこんな方も 中国にはたくさんいるでしょう。
月さん、とても素敵です。
*街でうわさのの天狗の子 森本ナオ
これで 天狗にはまります。
天狗って面食いなんですね。
展開も想像の外で 最後こうなるとは思えない方向へ
行きます。でも 後を引きます。
ぜんぶよまずにはいられないですね。
おすすめの漫画家
坂田靖子 勝田文 木原敏江 秋乃茉莉
谷地恵美子
まだまだありますが また これぞというものがあれば おしらせしたいですね。
世の中の漫画家様 50過ぎても楽しんでおりますので よろしくお願いいたしますよ。