昭和の生まれの女子の自分は そのころ当たり前だった、専業主婦の母親にしつけを受けながら育ちました。
高度成長期の御多分に漏れず、父親は会社人間、それも会社が好きな会社人間でしたので 子供を育てるのは 主に女親。
そして、きょうだいは 妹一人の主に女子だけの生活でした。
学校も中学からは 女子校で 短大卒業まで 女子校。卒業後は 結婚しましたので 就職して 男子と交わることは ありませんでした。
付き合った、男性は 夫だけ。学生時代に付き合った人などもちろんいません。
女子校だし、親はうるさいしですね。
で、女子家庭だからといって 女の生き方を しっかりそこから ゲットできたかというと、いわゆる、昭和の専業主婦なんて まさに 専業主婦なので そういうことしか、教われなかったとおもうのです。
でも、私は本が好きで いろんなジャンルの本を読み続けていました。
直ぐに結婚したので、パートナーたる夫の付き合い方も 恋愛であっても 家の親の模倣をしていたので 結構、トラブったこともおおく、 途中からこれは やり方が違うのではと思い始めたのです。
実家はいわゆる、母親が いいようにしていて 父親のことも尊敬するような風もみられない、若気の過ちで 結婚した位、言い切るような まあ、よくある家庭ではありました。
お互いに、尊重する風もなく 子供にでも自分の友人にでも愚痴や悪口をいったりするのもふつうで、 父も仕事が楽しく、家ではどうでも、いい感じ、母親に言われて子供をしかり飛ばすことはあっても あとは あまりかんしんもないようでした。
それが普通でしたので、夫婦は普通そうなのかとも おもっていましたが、
なにか、しっくりこないし、二人で過ごしたいから結婚した自分としては 実家のようにしているとなんだか、変です。
30代ころに ハーレクインが日本にもやってきて 最初は現代ロマンスですが 次第に摂政皇太子時代―リージェンシーとか、スコットランドとか、中世とかが舞台のものもふえてきました。
それぞれ男女の恋愛がメインのロマンスもので 毎年、多くの本がだされ、また 翻訳もどんどんされています。
そのロマンス本。特にリージェンシーの時代背景は 1800年ころのイギリスで ある程度の身分のある女性は 男性に守られていなければならないとか言われていたころ。
もちろんお話ですから、 舞台は華やかな貴族が中心の社交界が舞台のものがほとんどです。そんな華やかなドレスに包まれていた 女性たちですが、
今と変わらず、悩みはいろいろありまして恋愛ストーリーに絡めて 本ができているのです。
面白いことにアメリカの作家がおおく、アメリカ人が大好きらしいので 多分微妙に本当のこととは 違うかもしれないともおもいます。
でもその中のヒロインたちの生き方に 男性との接し方に学べるところがたくさんように思ったのです。
人にもよりますが、うちは個人経営ですので 夫は トップです、そして いわゆるお殿様なわけですね。なので 実家のサラリーマン家庭の様ではうまくいかないわけだったのです。
リージェンシーの領主たるヒーローを取り扱う ヒロインたちから多くのやり方を 学びました。一応作者の 国籍は かんがえずに 本の中のことなので イギリスの女性とかんがえていきましょう。
それはたくさんあるので なかみもいろいろですが、 ハッピーエンドを迎えるには 賢くなければならない場合が ほとんどです。
勉強ができるとかいうことではなく、考える頭を持ち、観察する目をもち、物事にして 冷静に分析して行動する、そう、淑女という人たちは ものごとにたいして感情的に大騒ぎすることは禁じられているのです。
淑女になるとかかっこを付けているわけではないのですが、例えば、子供が物心がついたとき、夫婦でけんかをしたとして子供の前では 雰囲気が悪くなるので 子供の見ていないところでもめるようにしますが、どうしても、二人の態度が おかしくなって 目の前でもめていなくても、ムードが険悪になってしまうことがありますね。
そういうとき、実際、昼間はそれぞれ、職場と家に分かれますが、時間を見計らって、 こちらから 謝りの連絡を入れました。
どちらが悪いとかではなく、そういうふうに大人げなくもめて悪かったと。
それは、自分が歩くなさそうなときはちょっと、悔しい気もしますが、男子はとても単純で、 原因よりもその過程が もめごとの雰囲気になっていことも多いのです。とにかく、領主タイプですからプライドを傷つけると 余計にこじれる。
此方から一謝りすると、あちらも軟化したり、場合によっては そうかくらいですが、あとで帰ってきてからの態度が 全然違います。
謝るときに、後を引きたくないので、 もう、もめたことは終わりにしましょうともいうときもあります。
もしかしたら続けなければならない問題でも、冷静に話し合えます。
本の中でのトラブルもヒロインたちはこんなようなことをいろいろ、試して対処していきます。
ヒロインたちは 男の扱い方を知っているわけではなく、一つ一つ試していきます。
現実でも、夫婦になると、恋人であったときとは違うことが多くでてくるものですから、けんかすることも 多く出てきます。
こんな奴もういいやとおもうなら 別にもうどんどんもめちゃえばいいとおもいますが、たくさんの人の中から一生一緒に暮らしたいとおもって、結婚という形になってきたのだから、すこし、努力や作戦で 二人楽しくいられたらと思いませんか。
その指南書となるのが ロマンス本と思うのです。
特にリージェンシーは 親の言いつけだったり、トラブルや財産のために知らない相手や 別に好きでもない相手と結婚してなおかつ、うまくやっていこうとするヒロインは多く出てきます。
是非、試してみてください。
有名な偉人伝もいいかもしれない、でも 架空の人でも架空のお話しでも使えることは たくさんあるのです。
読み物としても楽しいし、華やかな話も多いので わたしはとても楽しめています。
ちょうどいま読んでいる、
いつも二人きりで―リンゼイ・サンズ Love is Blind
こちらのヒロインもとても 良い話をする場面があります。
いまの私たちからは信じられないくらい、義母の言うことを守っている行動にも驚きですが、昔は普通だったかもしれない、その中でも考え方ひとつで人生はちがうということが書かれているあたりに、学びがあります。
人間すべてが完璧なことなどありえないので、持っているものや自分の環境に対する考え方で、 人生を良くも悪くもできるというようなこと。
きれいごととおもえばそれっきり。でも自分の生活に入れてみたら、結構いいかもしれません。
わたしは、多くのことを ためしています。
ダメなときもこれいけるもありますが、やってそんはなし。
色々な人もいるからと思うかもしれませんが、本の中だっていろいろな人が出てきますから
なにか見つかるかもしれない。
新しい読書の仕方としていかがでしょう。
また、おすすめのロマンスがありましたら、ご紹介していくつもりです。
テレビドラマでもいいのかもしれませんが、私は古風な女の生き方に あこがれを感じています。





