日本の観光地を訪ねるようになったのが最近なもので
金沢にお邪魔したのも初めてに等しい経験です。
以前にバス旅行で東北北陸をぎゅうぎゅうに詰め込んだツアーで
夜ついて朝出発なので早朝兼六園の門をみて、
”これが有名な兼六園の門”と感心したのが最初の訪問。
今回はクルーズ後のおまけに3泊4日つけてゆっくりまわってみました。
私たちの旅行はほとんど1か所にとどまって、地元の路線バスや電車や果ては徒歩で回ります。
今回も観光客用のバスパス(1日乗り放題500円)などを使ってあいだ歩き回りました。
その中で、ちょっと。気に入ったかわいい品物がいくつかあって、ちょっとだけ買ってきたものです。
基本、国内旅行は御朱印をいただくので、たくさん神社があると1通300円とはいえ、ちょっとした御朱印貧乏となってしまうので
極力、お土産は控えていますが、あまりにかわいいので奮発しました。
1 神明宮のオリジナル欅の葉っぱの小さいお皿
泊まったホテルが片町のビジネスでしたので、近くに合った神明宮にお参りして
社務所で見つけました。
幅8cmくらいの小さい小さい九谷焼のお皿です。
私が購入したのはピンクの地に鳥居の絵柄のお宮らしいもの。
ほかに3種類ほどあったように思います。
境内のご神木が1000年くらいの立派なケヤキでそちらの葉っぱをかたどって
窯元の作家の方にオーダーされたものだそうです。
きちんと箱に入って何だか縁起のよさそうな袋に入れてくださいました。
1000円のお納めでいただけます。
神明宮は天照大御神さまが祭られておられるので最初に伺って
その後の旅行がずっと梅雨の中にもかかわらずしっかり晴れていたので
御利益もあったのではとありがたがっているところです。
2 金沢の祭りに使う獅子頭のねつけ
とっても小さいもので2cm角の白木の獅子頭です。
眼と牙が金色に色差ししてあります。加賀一刀彫だそうで白山に工房のある知田清雲という方の工房で職人が一つ一つ手作りしている作品らしいです。こんなに小さくても口がパクパク動かせます。
獅子は大きく開く口で災難を食い止めるといわれているので
連れて歩けばよいお守りですね。魔よけの鈴もちゃんとついています。
お値段は1000円くらいだったと思います。
ネックレスやブローチに変えてもよさそうです。
伝統産業工芸館の無料で入れる売店で売っています。
そちらはいろいろな伝統工芸品の展示販売をしていて
博物館も有料ですがあります。
博物館の展示品でも買えるものがありますので何かしっかりしたものを買いたい場合は、身元のたしかな品が手に入ると思います。
3 塗りのお裁縫箱
9cm角の黒うるし塗りの木箱の内側にちりめんが張られ金沢製の針と友禅柄のはさみ入れに入った小ばさみ、糸巻きの白、と黒の木綿糸、メジャー友禅柄の針刺しが入って4500円でした。
塗りははっきりしなかったのですが、お値段から行っても輪島とはいかにと思いますがかなりきれいです。
ちょっと予算よりオーバーな価格ですが、大きさといい、内容といいお得な組み合わせで、捜していた旅行用の裁縫箱としてはベストと思ってええいっと購入しました。
こちらは金沢能楽美術館の隣の工芸品ショップにあります。
中身の針刺しや金沢の針などは個別に購入もできます。
縫い針はみすや針が有名ですが金沢ではこの目細針というのが有名だそうで、もとは加賀繍といわれる工芸などにも使われて今に至っているそうです。
まだ使っていませんが使い心地が楽しみです。
目細八兵衛商店でホームページもあるそうです。
最近は縫物をする方も減ってきているようですがパッチワークなどでもいい針は
本当に使い心地がいいので、試してみたいです。
新幹線がつながって首都圏からもとても近くなった金沢。
京都のみやびさとは違いますが、武家文化のきりっと感とそれでも美的感性にあふれていながら実用性の高い漆器や工芸品がたくさんあってみるのも、もちろん買うのも楽しいところです。
今回はいけませんでしたが友禅などの工芸品もぜひ見てみたいですね。