フラメンコはご存知の通り、スペインのジプシー今風に言えばヒターノという、
流浪の民が踊っていた舞踊です。
今では世界に広まり多くの人が楽しんでいます。
ですが意外とスペイン人全員が踊るわけではないのです。
主にスペイン南部のほうでさかんなものでスペイン人でも踊れない人もたくさんいるようです。
日本には結構な数の踊り手や歌い手、ギタリストなどがいるようですが、
以前バルセロナオリンピックの開会式で、素晴らしい踊りが披露されたときに
とても増えたのが今はちょっと停滞気味なようです。
趣味でする舞踊としては年齢が長く続けられるし、
相手が必要な社交ダンスとは違って一人でつきつめることもできますね。
私は40過ぎて始めたのですが、子供のころ見たことのあるフラメンコに興味があったことと、フラダンスよりは膝がきつくなさそうとか、
衣裳が素敵とか、どうでもいい理由で入ったのです。
ですが、始めれば奥は深いし、身体能力や、脳を鍛えるのにもとても
適しているとここまで続けてきています。
子供のころから体が硬くて前屈も全くできなかったのですが
50歳過ぎて、今人生で一番体が柔らかいのを感じてます。
座ってまげて床さんと親しめる喜び感じてます。
お稽古ごとの例には漏れずお金はかかりますが、
個人個人の踊りがあるとされるフラメンコの自由な雰囲気も楽しいですよ。
バレエなどと違ってその人の体に合った一番よく見える踊り方を先生が見てくださいますからね。
興味のある方はぜひ体験してみてください。
と、前置き長くなりましたが、長く続けてきますといろいろ、小物使いも増えてきます。お教室の方針にもよりますが、曲種によっては欠かせないようなものもありますのでいくつかまたご紹介したいと思います。
1 コルドべス
これは平たいつばの広くついた帽子で、通常ウサギの毛を使ってあったり、羊毛
製のものもあるようです。
スペインのいわゆる、乗馬帽で、お祭りの時にこれをかぶって馬に乗ったり、馬車に乗ったりするようです。
ガロティン、とかタンギージョなどの曲種では使われます。
黒いものが多くて重めのものです。
これも比較的良いものを使わないとつばがへたって来たりしがちですし、
お土産用などは絶対使えませんので舞踊用のものをえらんでくださいね。
日本の湿気でゆがみが出やすいので、専用のケースやゆがみ予防の器具などもありますが、ケースはレッスンの行き来にあると便利ですが
器具のほうは段ボールで自分で作っても一応間に合います。
最近は色物のきれいなお品もあります。
振付で脱いだりかぶったりするし、回転することもあるので
サイズは気を付けましょう。
2 アバニコ
これはいわゆる舞踊用のお扇子です。
日本舞踊のお扇子と似たような大きさのものを主に使います。
小さめのものを使う方もいますがかなり上級の方が使うようです。
とてもたくさんのデザインや種類がありますし、お土産屋さんなどでもいろいろありますが、やはり舞踊専用のしっかりしたものを選ぶほうがいいと思います。
意外と華奢なつくりの上、慣れないうちは落としたりして簡単に折れることもあります。上手に使えば何年も持ちますが、木製のかなめに布が張ってあるものなので、はじがほつれてきたりします。
なのである意味、消耗品なのですが、開き具合が結構使うのに重要で
慣れないと、やりにくいし、壊れると修理も聞きにくく、結構厄介です。
そこそこの値段のものを買って気を付けて使うようになります。
群舞等ではおそろいのレースのものにそろえたり楽しめる小物ではあります。
グァヒーラやカラコーレス、アレグリアスなど明るめの曲で使うことが多いですが
バタデコーラなどと合わせる上級の技もあります。
華やかな踊りになります。
3 マントン
これは刺繍の施された大きなショールです。
衣裳にも使えます。
正方形のものを半分に折って使います。
シルクやポリエステル素材で重さもありますが
それは素敵な踊りになります。
私はまだ、衣装でしか使っていませんが長いフリンジの動きが華やかで
きれいです。
胸元を広く開けた女らしい着付けをします。
スペインに旅行に行ったりするとつい買いたくなって買ってしまいますが
これも良い品のほうが映えますし豪華さが違います。
お稽古用なのか最初から半分のものも見たことがありますが
重さが違うと本番できなくなってしまうので、最初からある程度のものを
選ぶことをお勧めします。
気を付けなくてはいけないのは、サイズがあるということ。
私はスペインで初心者のころ慌てて、買ってきてしまいましたが
少し安い物を買ったら、サイズが小さくて着つけるのが大変でした。
踊りに使うにしても自分の腕いっぱいに広げて持つので
買うときに注意が必要です。
衣裳なら三角に折って胸元からわきの下を通してまきつけて
背中で交差して肩からはじを垂らしてピンでとめられるかどうか確認します。
踊りに使うならやはり三角に折って両端を持って腕をいっぱいに横に広げて
自分の前に二等辺三角形がさかさまにある状態に無理なくできるか確認です。
色も刺繍もたくさんあるので楽しみな小物です。
保存に気を付けないとフリンジがラーメンのようになってしまうので優しく折ってハンガーなどにかけてクローゼットにしまったり、箱に入れて置くのが良いようです。
もし失敗してラーメンになってしまったら、しわ取りスプレーをびしょびしょになるほどかけて、浴室で乾かすと伸びてくれます。
高価なものなので色などもよく考えてくとよいと思いますが
大事にすれば一生ものです。
いろいろな曲種で使います、ペテネーラとかアレグリアスなどそれは様々です。
4 バストン
これは外国の羊飼いの絵などで見かけるようないわゆる杖です。
木製のようです。リズムをとりながら足と一緒に使うとかなりかっこいいものですが、とても難しくて、ちょっとかじってまだ曲としてしたことはありません。
リズムをとるだけでなく振り回したりステッキのようにふったりします。
スペイン製のもので大きさとしては微妙な長さの差がありますので、
自分で持ってついたときの高さの具合の良いのがいいようですが
余り厳密なものではないようです。
振付で長さが必要なことがあればそこを注意する必要があるかもしれません。
私の言っている教室では先生が貸してくださるので、購入しなくて済んでいますが
教室によって違います。
頻繁に出会うものではないのですがフラメンコとしては重要な小物と思いますので
紹介しました。
いずれにしてもこなせればインパクトのあるかっこよい踊りにできます。
練習あるのみですけど気に入った小物でがんばりたいですね。
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